ネットキャッシュ、ネットデット

会社が持っている本当のお金のことで、現金や貯金の他に売ってお金に変えられる証券の合計金額から借金の金額を引いたものです。ネットデット(Net Debt)とは、逆に会社が返さなければならない本当の借金のことで、借金の金額から現金や貯金の他に売ってお金に変えられる証券の合計金額を引いたものです。つまり、お金の方が多ければネットキャッシュ、借金の方が多ければネットデットと呼ぶのです。M&Aを考えるときにネットキャッシュの多い会社は買っても安全ですが、ネットデットの多い会社は借金を返すお金も考えておく必要があります。

ネームクリア

M&Aの相手を見つけるための最初のステップは、会社や事業を売りたいと考えている会社の資料を、名前を隠した状態で買い手に渡します。その資料を見て興味を持った買い手に対して、会社の名前やもっと詳しい情報を知らせることを「ネームクリア」と言います。会社や事業を売るための資料にはとても重要な情報が含まれているので、買い手はネームクリアの前に「秘密の情報は他人に漏らさない」と約束する契約を売り手との間で結ばなければなりません。買い手が「ネームクリア」を求めるときには、M&Aの交渉が次のステップに進むことを意味します。