DES(ディーイーエス)

Debt Equity Swapの略。お金を返してもらう、あるいは何かをしてもらう権利を「債権」、逆にお金を返す、あるいは何かをしなければならない義務を「債務」言いますが、DESは、株式を渡すことで債務を無くしてもらう手法で、株式と債権の交換とも言えます。例えばお金を貸した会社が返せない場合、そのままではお金を貸した会社が損をすることになります。でも、その会社の株式を手に入れて株主としてアドバイスや改善要求をすることでその会社が立ち直れば、株式の値上がりが期待できるので損にはなりません。また、お金を借りた会社にとっても借金が無くなるので経営が楽になります。

ディスクローズ(ディスクロージャー)

重要な情報を明らかにすることで、法律で定められたものと、M&Aを進める中で行うものの2種類があります。法律で定められたものは、会社の株主や株式を買おうとしている投資家にその会社の経営に関する情報を伝えることです。M&Aの場合には、最終段階で株主が代わったり取締役などが入れ替わったりするので、社員や取引先に対して説明する必要があります。特に社員の場合には、給料が下がらないか、他の部署に移されないかなどの不安を与えないように丁寧に説明しなければなりません。

DD(ディーディー)

Due Diligenceの略。会社を買おうとするときにその会社に関する資料を細かくチェックしたり担当者の説明を受けたりする調査のことです。調査をする項目は、その会社がもうかっているか、借金または貯金はあるか、法律違反をしていないか、コンピューターの導入は進んでいるかなどいろいろあります。そのために、調査するには弁護士や公認会計士のような専門家を集めたチームによって行われるのが一般的です。DDによって、買おうとする会社の価格はどれくらいが適切か、問題点は無いか、これから成長する可能性はどれくらいあるか、自分の会社と一緒に何ができるかなどをはっきりさせます。